品川線の開通効果と首都高ネットワーク

 品川線の開通により、都心環状線の外側のリングとなる中央環状線は全線がつながることになる。東名高速から常磐道へのアクセスなど、都心を経由して都市間を移動する場合には現在、都内に目的がなくても都心部を走る「通過交通」が発生し、渋滞悪化の主要因となっている。中央環状線が整備されることで、各放射路線への接続がスムーズになり、首都高全体のネットワークがより効率良く機能することが期待される。具体的には拠点間移動の所要時間は、新宿~羽田空港、用賀~東京ディズニーリゾートで、それぞれ20分短縮できると試算されている。
 さらには、首都高ネットワークのリダンダンシーが確保され、大規模災害時等に強いネットワークが構築される。

・新設、保全の両面から安心追求

 生活、経済の両面から、首都圏の人やモノの流れを支える首都高は、最初の路線の開通から50年が経過。その後も着々とネットワーク整備が進み、総延長は300㌔を超えた。
 それでも、超過密化した都市部の道路環境は十分とは言えず、現在も14年度の完成を目指す晴海線晴海~豊洲間1・2㌔、16年度開通予定の横浜環状北線8・2㌔の建設が進行中だ。さらに、同線を延伸する形で東名高速に直結する横浜環状北西線7・1㌔についても、12年度の事業化を目指している。
 また、中央環状線の機能を最大限に発揮するため、発生要因の「ボトルネック」対策にも力を注ぐ。車線数を増やす改良工事を板橋~熊野町ジャンクション(JCT)間、堀切~小菅JCT間(内回り)で実施し、17年度までに完成させる予定だ。さらに小松川JCTの新設工事も19年度までに完成させる予定となっている。
 首都高会社ではこのほか、1号羽田線など初期に建設された路線の大規模更新も検討しており、首都圏の大動脈として重要な役割を担う道路ネットワークの機能を将来にわたり永続的に維持し、構造物の安全性を確保することを追求している。

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